寿司屋の卵焼きの作り方|白だしやはんぺんを使って職人の味を再現するコツ

寿司屋の卵焼きの作り方|白だしやはんぺんを使って職人の味を再現するコツ

寿司屋でコースの締めくくりとして提供される卵焼きは、家庭で作る卵焼きとは一線を画すふわふわとした食感と上品な甘みが特徴です。

「あの味を自宅で再現したい」と思いながらも、何が違うのか分からず試行錯誤している方も多いのではないでしょうか。

この記事でわかること
・寿司屋の卵焼きが一般的な卵焼きと異なる理由
・はんぺん・白身魚のすり身・白だしそれぞれの役割
・フライパン・オーブン・電子レンジ別の作り方と手順
・プロの仕上がりに近づけるための調理テクニック
・アレンジ方法とにぎり寿司のネタとして使う際のポイント

寿司屋の卵焼きの秘密は、使う食材と調理法にあります。本記事では、自宅で職人の味を再現するための具体的なレシピと手順を詳しく解説します。

寿司屋の卵焼きとは?一般的な卵焼きとの違い

寿司屋の卵焼きとは?一般的な卵焼きとの違い

寿司屋の卵焼きは、家庭で作る一般的な卵焼きとは食材・調理法・味わいの面で大きく異なります。その違いを理解することで、自宅で再現する際の方針が立てやすくなります。

寿司屋の卵焼きの名前と特徴

寿司屋で提供される卵焼きは、「玉子(たまご)」と呼ばれることが多く、にぎり寿司のネタの一つとして提供される場合は「玉子にぎり」とも呼ばれます。

また、その見た目や食感からカステラに例えて「カステラ卵焼き」と呼ぶこともあります。

一般的な卵焼きと比べると、以下の点が異なります。

比較項目寿司屋の卵焼き一般的な家庭の卵焼き
使う食材はんぺん・すり身・白だしなど卵・塩・砂糖・だし汁など
食感ふわふわ・もっちりしっとり〜固め
甘さやや甘め〜甘め家庭によって異なる
調理法オーブン・フライパンなどフライパンで巻く
断面均一でなめらか層状になることが多い

寿司屋の卵焼きの最大の特徴は、はんぺんや白身魚のすり身を卵液に混ぜ込むことで生まれるふんわりとした食感にあります。

卵だけで作る一般的な卵焼きでは出せない、独特の口当たりが職人の味として親しまれています。

寿司屋の卵焼きが甘い理由

寿司屋の卵焼きが甘い理由は、酢飯の酸味とのバランスを取るために、砂糖をやや多めに使う配合にあります。

にぎり寿司として提供される際、酢飯の酸味と卵焼きの甘みが口の中で調和するよう計算されているのです。

砂糖のほかに、みりんを加えることで甘みにコクが加わり、より深い味わいに仕上がります。

店によって砂糖・みりん・砂糖とみりんを併用するなど配合は異なりますが、「甘くてふわふわ」という印象は多くの寿司屋の卵焼きに共通した特徴です。

寿司屋の卵焼きを「カステラ卵焼き」と呼ぶのはなぜ?

「カステラ卵焼き」という呼び名は、その見た目と食感がカステラに似ていることに由来します。

はんぺんやすり身を混ぜて焼いた卵焼きは、表面がきつね色に仕上がり、断面がきめ細かくふわふわとしており、スポンジ状のカステラと似た印象を与えます。

また、オーブンでじっくりと焼き上げる製法もカステラの製造工程に近く、均一な火通りと美しい断面が特徴です。

寿司店によっては厚みのある四角い形に仕上げることも多く、カステラを思わせる見た目から「カステラ卵焼き」という名称が定着していると言われています。

寿司屋の卵焼きの種類

寿司屋の卵焼きの種類

寿司屋で提供される卵焼きには、大きく分けて3つの種類があります。

店の方針や職人のこだわりによって異なりますが、それぞれの特徴を知っておくと、自分が再現したいタイプを選びやすくなります。

カステラ卵焼き|はんぺんやすり身を使ったふわふわタイプ

カステラ卵焼きは、卵液にはんぺんや白身魚のすり身を混ぜ込んで焼き上げたタイプです。

3種類の中で最もふわふわとした食感が特徴で、口に入れた瞬間にやわらかくとろけるような口当たりが楽しめます。

甘みがしっかりとしており、酢飯とともに食べることで風味が引き立ちます。

厚焼き卵焼き|食べごたえのある定番タイプ

厚焼き卵焼きは、卵・砂糖・だし汁などを合わせてフライパンで何層にも巻き重ねながら焼いたタイプです。

カステラ卵焼きと比べると食感はやや固めで、しっかりとした歯応えがあります。

層状の断面が見た目に美しく、砂糖やみりんの甘みが際立つシンプルな味わいが特徴です。回転寿司チェーンなどでは、このタイプが提供されることが多く、馴染み深い方も多いでしょう。

だし巻き卵焼き|さっぱりとした風味のタイプ

だし巻き卵焼きは、卵液にだし汁をたっぷりと加えて巻き上げたタイプです。甘みは控えめで、昆布やかつお節などのだしの旨味が前面に出た上品な風味が特徴です。

ふわっとしたやわらかい食感が魅力で、関西地方の寿司屋や日本料理店で提供されることが多く見られます。砂糖の甘さよりも素材の旨味を重視したい方に向いているタイプです。

寿司屋の卵焼きに使う食材

寿司屋の卵焼きに使う食材

寿司屋の卵焼きを家庭で再現する際に、一般的な卵焼きとの最大の違いとなるのが使用する食材です。

それぞれの食材がどのような役割を果たすのかを理解しておくと、アレンジにも応用しやすくなります。

はんぺん

はんぺんは、白身魚のすり身に山芋・卵白・塩などを混ぜ合わせて作る練り製品です。卵液に加えることで、焼き上がりをふわふわとした食感に仕上げる役割を担います。

はんぺんに含まれる空気と山芋の粘り気が、加熱によって膨らみ、軽くてやわらかい口当たりをつくり出します。

市販のはんぺんを使う場合は、袋から取り出してよく手でつぶし、卵液としっかり混ぜ合わせることが大切です。なめらかに混ぜるほど、仕上がりの食感が均一になります。

白身魚のすり身

白身魚のすり身は、タラやスケトウダラなどの白身魚をすり潰して塩などを加えたものです。

はんぺんと同様にふわふわとした食感を生み出す役割がありますが、すり身のほうが魚の旨味がダイレクトに感じられ、より本格的な寿司屋の風味に仕上がります。

スーパーでは冷凍すり身として販売されていることが多く、解凍してから使います。はんぺんとすり身を両方使うレシピもあり、はんぺんの軽さとすり身の旨味を組み合わせることで、複雑な風味と食感が楽しめます。

白だし

白だしは、昆布やかつお節などのだし汁に薄口醤油・塩・みりんなどを加えて作られた調味料です。卵焼きの色を白く保ちながら、上品なだしの旨味を加える役割を果たします。

通常の醤油や濃口だしを使うと卵焼きの色が濃くなりますが、白だしを使うことで色が淡くなり、仕上がりが美しくなります。

また、白だしは複数の調味料が一つにまとまっているため、計量の手間が省け、味のバランスを整えやすいという利点もあります。

寿司屋の卵焼きの基本レシピ

寿司屋の卵焼きの基本レシピ

ここでは、寿司屋で提供されるような卵焼きの基本レシピを、フライパン・オーブン・電子レンジの3種類の調理方法別に紹介します。

フライパンでの作り方

フライパンを使う方法は、特別な道具が不要で最も手軽に作れる方法です。卵焼き用のフライパンがあるとより形が整えやすくなります。

【だし巻き卵の基本の作り方】

材料(2人分)

  • 卵:3個
  • 割烹白だし:小さじ2(10ml)
  • 水:大さじ2 (30ml)
  • サラダ油:適量

※甘い味付けが好みなら砂糖大さじ1を加える。

(量はお好みで加減してください。)

作り方

  1. 卵液を作る。卵をボウルに割り入れ、「割烹白だし」と水を加えます。(砂糖を加えてもOK)
  2. 卵液は卵白を切るように混ぜる。卵液は泡立てず、卵白を切るように菜箸を縦に動かして混ぜましょう。そうすることで卵黄と卵白が均一に混ざり、なめらかに仕上がります。
  3. 卵焼き器と油をよく熱し、卵を焼く。卵焼き器に油をひき、キッチンペーパーで側面まで油を伸ばします。十分温めたら弱火にし、卵液を少量(卵液が卵焼き器全体に広がる程度)流し込みます。菜箸で卵をサッと混ぜて、底面がある程度焼けたら手前に寄せます。
    ※卵は半熟状態でも余熱で固まります。
  4. 卵液を流し込む。3で巻き終わった卵を奥に移動し、卵液を少量流し込みます。卵を少しめくり上げ、卵液を底に流し込みます。
    ※卵が卵焼き器にくっついて巻きにくい時や、鉄製の卵焼き器の場合は再度油を引くと◎
  5. パタンと手前にひっくり返す。程よく火が通ったら手前にひっくり返し、卵を奥に移動させ、4〜5の行程を繰り返します。
  6. 最後まで卵液を使い切ったら火を止めて、完成です。

引用:鰹節屋・だし屋、ヤマキ。「だし巻き卵の基本&アレンジレシピ!『割烹白だし』で簡単においしく」

きれいに成形できなかった場合は、ラップやす巻きにくるんでしばらく置く自然に形が整います。

オーブンを使った作り方

オーブンを使う方法は、均一な火通りが得られるため、断面が美しく仕上がります。

【失敗しない卵焼き】

材料

  • 卵:3個
  • めんつゆ:大さじ1/2
  • 水:大さじ1

調理器具

  • アルミパウンド型

作り方

  1. アルミホイルを巻きつけたパウンド型にクッキングシートを敷き、卵をよく溶いてめんつゆと水を加えてよく混ぜます。
  2. コンベクションオーブン高温ファン有/温度230で10分加熱します。出来上がったら、お皿に盛りつけて完成です。

引用:美容・キッチン家電のテスコム「失敗しない卵焼き | 低温コンベクションオーブンのオーブン調理オリジナルレシピ」 

電子レンジを使った作り方

電子レンジを使う方法は、短時間で手軽に作れる点が最大のメリットです。フライパンやオーブンに比べると食感はやや異なりますが、十分においしく仕上がります。

【簡単!レンチンだし巻き卵の作り方】

材料(2人分)

  • 卵:3個
  • 割烹白だし:小さじ2(10ml)
  • 水:大さじ2 (30ml)

※甘い味付けが好みなら砂糖大さじ1を加える。

(量はお好みで加減してください。)

作り方

  1. 耐熱容器(15cm×7cm角)の内側にラップを敷き、卵 3個、割烹白だし 小さじ2、水 大さじ2を加える。
  2. 卵液は卵白を切るように混ぜる。※ラップが破けないように注意する。
  3. ラップをかけずに電子レンジ(600W)で1分加熱する。取り出してよく混ぜ、再びラップをかけずに1分加熱する。 もう一回繰り返し、表面が半熟の状態でラップごと取り出す。
  4. 平らな場所に広げたら、半分に折りたたむようにしてラップで包む。両端はねじってとめておく。形を整えて、粗熱をとる。

引用:鰹節屋・だし屋、ヤマキ。「だし巻き卵の基本&アレンジレシピ!『割烹白だし』で簡単においしく」

プロの味に近づける卵焼きのテクニック

プロの味に近づける卵焼きのテクニック

寿司屋の卵焼きの仕上がりを左右するのは、食材だけでなく調理中の細かな工程です。以下のテクニックを意識することで、家庭でも格段に完成度が高まります。

卵液はしっかりこしてなめらかに仕上げる

卵液をこし器でこす工程は、仕上がりのなめらかさを大きく左右します。はんぺんや卵の塊が残ったまま焼くと、断面に斑点が生じたり、食感にムラが出たりする原因になります。

こし器がない場合は、ザルや茶こしで代用できます。また、ハンドブレンダーを使って撹拌してからこすと、より短時間でなめらかな卵液に仕上がります。

職人の仕上がりに近づけるには、卵液の状態を整えることが重要です。

弱火でじっくり時間をかけて焼く

フライパンで焼く際に最も重要なのは、弱火を維持することです。寿司屋の職人が時間をかけてじっくり焼き上げるのは、中心まで均一に火を通しながら、表面を焦がさないためです。

強火で焼くと外側だけが固まり、内部が半熟のまま残ってしまいます。弱火でゆっくりと熱を入れることで、全体がふわっとした均一な食感に仕上がります。

目安として、1層あたり2〜3分程度を意識して焼くとよいでしょう。

粗熱が取れてから切ると断面がきれいになる

焼き上がった卵焼きをすぐに切ると、断面が崩れやすくなります。ラップでしっかりと包んで形を整え、粗熱が取れるまで10〜15分程度置いてから切り分けることで、断面が美しく仕上がります。

冷蔵庫で30分程度冷やしてから切ると、さらに断面がきれいにそろいます。寿司屋ではあらかじめ作り置きして冷ましたものを提供することが多く、冷やすことで卵焼きが安定し、切りやすくなります。

寿司屋の卵焼きの楽しみ方とアレンジ

寿司屋の卵焼きの楽しみ方とアレンジ

自宅で作った寿司屋風の卵焼きは、にぎり寿司のネタとして使うだけでなく、さまざまな場面で活用できます。アレンジを加えることで、食卓のバリエーションが広がります。

お弁当や朝食にそのまま活用する

寿司屋の卵焼きは、お弁当のおかずや朝食の一品としても活用できます。冷めても食感とやさしい甘みが損なわれにくいため、作り置きしておくと便利です。

切り分けたものをラップで個別に包み、冷蔵庫で保存すると翌日も食べられます。

お弁当に入れる際は、ご飯の白や他のおかずの色との対比でさっと彩りが加わり、見た目にも華やかになります。

卵焼きをアレンジする方法

基本のレシピにアレンジを加えると、新しい風味の卵焼きが楽しめます。

  • チーズ入り
    卵液にとろけるチーズを加えると、まろやかなコクが加わります。子どもに好まれる風味に仕上がります。
  • 桜えび入り
    乾燥桜えびを卵液に混ぜると、磯の香りと淡いピンク色がアクセントになります。
  • 抹茶風味
    砂糖を多めにした甘い卵焼きに抹茶パウダーを少量加えると、和菓子のような仕上がりになります。
  • だしを変える
    白だしの代わりに昆布だしやかつおだしを使うと、旨味の深さが変わり、さっぱりとした味わいになります。

にぎり寿司のネタとして使う場合のポイント

卵焼きをにぎり寿司のネタとして使う場合は、いくつかの点を意識すると仕上がりがよくなります。

まず、切り分けるサイズを統一することが大切です。縦5cm・横3cm・厚さ1.5cm程度を目安にすると、酢飯と合わせたときのバランスがよくなります。

次に、砂糖の量をやや多めにして甘みをしっかりつけておくと、酢飯の酸味と調和しやすくなります。

仕上げに海苔を帯状に巻いて留める「軍艦巻き」のように、細切りの海苔を巻き付けると形が整いやすく、見た目も本格的になります。

寿司屋の卵焼きに関するよくある質問(FAQ)

寿司屋の卵焼きに関するよくある質問(FAQ)

寿司屋の卵焼きについてよくある疑問をQ&A形式でまとめました。

はんぺんなし、すり身なしでも寿司屋風の卵焼きを作れる?

はんぺんやすり身がなくても、工夫次第で寿司屋風の卵焼きに近づけることができます。卵液に山芋をすり下ろして加えると、ふわふわとした食感が生まれます。

また、牛乳や豆腐を少量混ぜることで、やわらかくしっとりとした仕上がりになります。

食感の再現度ははんぺんやすり身を使った場合に及びませんが、材料が手元にない場合の代用方法として有用です。まずは山芋50g程度を加える方法から試してみるとよいでしょう。

寿司屋の卵焼きは作り置きできる?

寿司屋の卵焼きは、冷蔵で2〜3日程度保存できます。焼き上がり後に粗熱を取り、ラップでしっかりと包んで冷蔵庫に入れて保存します。

冷蔵保存した卵焼きは、そのままでもおいしく食べられます。電子レンジで温める場合は、600Wで20〜30秒程度を目安に加熱すると、ふわっとした食感が戻りやすくなります。

冷凍した場合は自然解凍で食べることも可能ですが、食感が変わりやすいため、冷蔵での保存が適しています。

寿司屋の卵焼きの甘さを抑えるにはどうすればよい?

甘さを抑えたい場合は、砂糖の量を基本レシピの半量程度に減らし、白だしの分量をやや増やすと旨味が前面に出てバランスが取れます。

みりんも甘みに影響するため、砂糖と合わせて調整するとよいでしょう。

だし巻き卵焼きに近いさっぱりとした風味に仕上げたい場合は、砂糖をほぼ使わず、白だしや昆布だしを中心に味付けする方法もあります。

甘さの度合いは好みによって大きく異なるため、少量ずつ試しながら自分好みの配合を見つけることをおすすめします。

寿司屋の卵焼きを自宅で再現して、食卓に職人の味を

寿司屋の卵焼きを自宅で再現して、食卓に職人の味を

寿司屋の卵焼きの特徴は、はんぺんや白身魚のすり身を卵液に加えることで生まれるふわふわとした食感と、砂糖やみりんによる上品な甘みにあります。白だしを使うことで卵焼きの色が美しく整い、だしの旨味も加わります。

また、フライパン・オーブン・電子レンジと調理方法は複数あるため、自宅の環境に合わせて選んでみましょう。卵液をしっかりこす・弱火でじっくり焼く・粗熱を取ってから切るといった工程を丁寧に行うことで、仕上がりの完成度が高まります。

にぎり寿司のネタとして使うほか、お弁当や朝食への活用、チーズや桜えびを加えたアレンジなど、楽しみ方も多様です。

今回紹介したレシピとテクニックを参考に、自宅で職人の味を再現してみてください。

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