寿司を食べる順番は?おいしく味わうための基本と食べ方のマナー

寿司を食べる順番は?おいしく味わうための基本と食べ方のマナー

寿司を食べる際、「どの順番で食べればよいか」と迷った経験はないでしょうか。実は、寿司の味を楽しむためにはおすすめの順番があります。基本的な順番を意識すると、それぞれのネタの個性をより深く味わうことができるのです。

この記事では、寿司をおいしく食べるための基本的な順番から、盛り合わせの食べ方、さらには知っておきたいマナーまで詳しく解説します。初めて本格的な寿司店を訪れる方から、より深く寿司の魅力を知りたい方まで、日本の伝統食「寿司」に関する役立つ情報をお届けします。

寿司を食べる順番には決まりがある?

寿司を食べる順番には決まりがある?

寿司を食べる際には、とくに決まった順番があるわけではありませんが、よりおいしく味わうための基本的な考え方があります。味覚の特性を理解して順番を意識すると、それぞれのネタの持つ風味をより楽しむことができますよ。

「淡泊なものから濃厚なものへ」が基本

寿司を食べるときは、「淡泊なものから濃厚なものへ」食べ進めるのが基本的な順番です。味の薄い淡白なネタから、徐々に脂の乗った濃厚なネタへと進めることで、それぞれのネタの個性を最後まで存分に味わうことができます。

人間の味覚は、濃い味を先に食べてしまうと薄い味を感じにくくなる特性があります。最初に

トロやウニなど脂が乗ってしっかりしたネタを食べてしまうと、その後に食べる白身魚などの繊細な味わいを十分に感じることができなくなってしまうのです。

淡泊なネタから始めることで、一つひとつのネタの味や旨味を最後まで損なうことなく楽しむことができますよ。

順番によってネタの風味を引き出せる

食事を開始するタイミングでは、まだ他の味に影響されていないため、口の中の味覚が敏感になっています。この状態で、まずは白身魚などの繊細な味わいを持つ淡泊なネタから食べ始めると、それらのかすかな風味や持ち味の違いを楽しむことが可能です。

その後、徐々に濃厚なネタへ移る流れを意識して食べることで、それぞれのネタ本来の風味や香りを味わいやすくなります。この流れを意識することで、職人が丹精込めて仕込んだネタの真価を余すことなく楽しむことができ、寿司本来の魅力を体感できるといえるでしょう。

寿司をおいしく食べる順番とネタの種類

寿司をおいしく食べる順番とネタの種類

ここでは、具体的なネタの種類を挙げながら、「淡泊なものから濃厚なものへ」という基本に沿ったおすすめの食べる順番を紹介します。この流れを意識することで、寿司のコース全体を一つの物語のように楽しむことができますよ。

さっぱりとした淡白なネタから始める

食事の始めには、癖が少なく上品な味わいのネタからスタートするのが基本です。ネタそのものの繊細な甘みや食感をじっくりと味わい、これから続く美食への期待感を高めます。

  • 白身:ヒラメやタイ、スズキなど。脂肪分が少なく、あっさりとした味わいが特徴。ほのかな甘みと締まった身の食感が楽しめる。
  • イカ・タコ:特有の歯ごたえと淡泊ながらも深い味わいが特徴。
  • 淡泊な光り物:コハダやキスなど、酢で軽く締められたものなど。さっぱりとした後味と魚本来の旨味のバランスが絶妙。

淡白なネタの魅力は、その繊細さにあります。口の中がまだフレッシュな状態だからこそ感じ取れる、素材本来の風味や微細な食感の違いを存分に堪能しましょう。

徐々に味が濃く旨味の強いネタを食べる

淡泊なネタで味覚を慣らした後は、少しずつ旨味や風味の強いネタへと移行していきます。旨味やコクなど、より複雑で豊かな味わいのあるネタを楽しんでみるのがおすすめです。

  • 赤身:マグロの赤身は豊かな鉄分と上品な酸味が特徴。脂肪分は少ないが、魚本来の濃厚な味わいがある。
  • 貝類:ホタテや赤貝、トリガイなど。種類によって異なる食感と凝縮された旨味が魅力。
  • 脂の乗った光り物:アジやサバ、イワシといった青魚。脂の旨味と独特の風味が食欲をそそる。旬の時期のものはとくにおすすめ。

それぞれのネタの旨味や食感の違いが食事に変化をつけ、この後の濃い味のネタへの楽しみも増してきます。

脂が乗った濃厚なネタを堪能する

物語がクライマックスに差し掛かるように、食事の後半では脂がしっかりと乗った濃厚な味わいのネタを楽しみます。口の中でとろけるような食感や芳醇な香りは、寿司の醍醐味ともいえるでしょう。

  • トロ:中トロや大トロなど、マグロの脂が乗った部位。上質な脂が豊富。
  • ウニ・イクラ:濃厚な旨味とクリーミーな舌触りが特徴。海の香りと甘みが味わえる。
  • 穴子・うなぎ:甘辛いツメ(タレ)で仕上げられ、満足感を高めてくれる。濃厚な味わい。

濃厚なネタは、まさに寿司の真骨頂といえる存在です。これまでに味わった淡白から中程度のネタと比べることで、しっかりとした味わいや豊かな香りを楽しみましょう。

最後は巻物や玉子で締める

濃厚なネタを味わった後は、食事の締めくくりに入ります。さっぱりとした巻物や、ほんのり甘い玉子で口の中を整え、食事を穏やかに終えるのが一般的です。

  • 巻物:きゅうりの食感が爽やかなかっぱ巻きや、甘く煮た干瓢を使ったかんぴょう巻きが代表的。
  • 玉子:出汁の風味ややさしい甘さ。店によって甘さや食感が異なる。

濃い味で満たされた口の中を優しく整えて、余韻を残しながら食事を気持ちよく終わらせてくれます。

寿司の盛り合わせを食べる順番は右から?左から?

寿司の盛り合わせを食べる順番は右から?左から?

一人前の寿司が盛り合わせで提供されたとき、どの順番で食べればよいか迷うこともあるでしょう。

ここでも基本的な考え方は同じですが、職人の心遣いを理解することで、よりいっそう寿司を楽しめるかもしれません。

迷ったときは「左から右へ」がおすすめ

カウンター席のある寿司店などでは、職人がお皿の左側から右側にかけて「淡泊なネタから濃厚なネタへ」と味のグラデーションを意識して配置してくれる場合があるため、迷ったときは左から順番に食べていくのがおすすめです。ただし、お店ごとに並び方は異なるので、あくまで一つの目安と考えて楽しむとよいでしょう。

たとえば、左端には白身魚のヒラメや鯛、中央にはマグロの赤身、そして右側に向かってトロ、ウニ、穴子といった味の濃いネタを並べることがあります。繊細な味わいのネタを先に楽しみ、徐々に味の強いネタへと移行することで、それぞれの素材の持ち味を最大限に感じられるよう工夫されているのです。

好みのネタから楽しんでも問題ない

とはいえ、食べる順番はあくまで寿司をより深く味わうための提案です。その日の気分や好みもあるため、好きなネタから自由に楽しんでもマナー違反になるわけではありません。

形式にとらわれすぎず、おいしさに心を寄せながら食事の時間を楽しむことも大切です。

寿司の順番と合わせて知りたい食べ方のマナーとコツ

寿司の順番と合わせて知りたい食べ方のマナーとコツ

寿司を食べる順番と合わせて、いくつかの基本的なマナーやコツを知っておくと、よりスマートに寿司を楽しめます。ここでは、代表的な食べ方のポイントを解説します。

醤油の正しい付け方

醤油は、シャリ(ご飯)側ではなく、ネタの先端に少量だけ直接付けるのが基本です。ご飯が醤油を吸って崩れてしまったり、醤油の味でネタ本来の風味が損なわれたりするのを防ぐことができます。

醤油の量は小皿の底が見えるほどの少量で十分です。無駄な醤油の使用を避け、上品な食べ方を心がけることができます。また、寿司によってはすでに職人が適量の醤油やタレを施しているものもあるため、まずはそのまま味わってから必要に応じて醤油を付けるとよいでしょう。

ガリを食べるタイミング

ガリ(甘酢生姜)は、脂の乗った濃厚なネタを食べた後や、次のネタに移る前に食べるのが効果的です。ガリのさっぱりとした風味と辛味が口の中をリフレッシュさせ、次に食べるネタの味を新鮮に感じさせてくれる役割があります。

ガリは口直しのためのものなので、寿司の上に乗せて食べることはマナー違反に当たるといわれています。寿司と一緒に食べることは避けましょう。食べ過ぎると辛味が強くなりすぎてしまうため、適量のガリをゆっくり食べ、その清涼感と酸味を味わうことを心がけます。

一口で食べるのが粋

寿司は、ネタとシャリの温度、食感、味わいのバランスが一体となって完成する料理です。そのため、一口で食べることで、職人が意図したその一体感を味わうことができます。ネタとシャリが口の中で合わさることで生まれる調和を楽しみましょう。

寿司一貫は、職人が絶妙なバランスで握り上げた芸術品ともいえます。シャリの温度とネタの冷たさ、酢飯の酸味とネタの旨味が絶妙に調和するように計算されているのです。

手で食べる?箸で食べる?

伝統的には「手で食べるのが粋」とされてきましたが、現代では箸を使って食べることもマナー違反ではありません。自分が食べやすい方法を選ぶのが一番です。手で食べる際は、事前におしぼりで指先を清めておくとよいでしょう。

手で食べる場合は、親指と人差し指、中指の三本の指を使って寿司を軽く挟むように持ち、ネタを下にして口に運びます。このように食べることでネタが最初に舌に触れ、その味わいを最大限に感じることができますよ。

軍艦巻きの食べ方

ウニやイクラなどが乗った軍艦巻きは、傾けるとネタがこぼれやすく、醤油を付けにくいネタの一つです。その場合は、ガリに少量の醤油を付けてネタの上に軽く塗ったり、添えられたきゅうりを使って醤油を垂らしたりする方法があります。ただ、お店によっては「そのままで」とすすめられることもあるので、迷ったときは職人さんに聞いてみるのも一つの楽しみ方です。

軍艦巻きは海苔でシャリを巻いているため、時間が経つと海苔がしなってしまいます。提供されたらできるだけ早めに食べることが、海苔のパリッとした食感を楽しむコツです。

寿司の順番に関するよくある質問(FAQ)

寿司の順番に関するよくある質問(FAQ)

寿司の順番や食べ方に関して、多くの方が抱く疑問についてお答えします。

好きなネタばかり頼んでもいい?

好きなネタばかり頼むことは、とくに問題はありません。お気に入りのネタを心ゆくまで楽しむのも、寿司の魅力的な味わい方の一つです。

もし同じ魚で変化を楽しみたい場合は、「マグロの赤身の次は中トロ、その後で大トロ」というように、同じ魚でも部位を変えて注文する方法もおすすめです。脂の乗り具合や味わいの違いを比較することができ、新しい発見があるかもしれません。

途中で口直しにおすすめのネタは?

口直しにおすすめのネタとして、酢で締められたコハダや、さっぱりとしたかっぱ巻きなどが挙げられます。コハダの爽やかな酸味やかっぱ巻きのきゅうりの食感は、濃厚なネタで満足した味覚をクリアにしてくれますよ。

また、適量のガリを食べることも効果的です。生姜の辛味と酸味が口の中をリフレッシュさせ、次のネタをよりおいしく感じられるようになります。

汁物のタイミングは?

お吸い物や味噌汁などの汁物は、寿司を食べる合間に挟んで一息ついたり、食事の終盤に締めの一品として飲んだりするのが基本です。温かい汁物は口の中の脂を洗い流し、ほっと一息つかせてくれます。

ただし、これも絶対的なルールではありません。食事の流れやご自身の好み、その日の食事の楽しみ方に合わせたタイミングで楽しむのがよいでしょう。

寿司の順番を意識して、さらにおいしく味わおう

寿司を食べる順番は、厳しい決まり事ではありませんが、味の繊細な違いを感じ取り、一貫一貫を最大限に味わうための先人の知恵です。淡泊なネタから始め、徐々に濃厚なネタへと進む流れを意識することで、寿司が持つ奥深い世界をよりいっそう楽しむことができるでしょう。

何よりも大切なのは楽しんで食べることです。順番やマナーは一つの目安として考え、自分なりの寿司の楽しみ方を見つけていくことが重要です。

今回紹介した順番やマナーを参考に、ぜひ次回の食事の機会に実践してみてください。きっと、いつもとは違う寿司の新たな魅力に出会えるはずです。

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